有馬筆(ありまふで)は、兵庫県神戸市の有馬地区で作られてきた書画用筆である。伝統的な技法により手作りされており、その製造技術は兵庫県から重要無形文化財として指定されている。また、穂先を下に向けると軸の上端から人形が飛び出してくるからくり細工が施された人形筆(有馬人形筆)が有馬筆と呼ばれる場合もある。

書画用の有馬筆について

有馬筆の筆司(筆職人)、山口琮一は次のように記している。

有馬人形筆は、竹製の軸の表面に色とりどりの絹糸が巻かれており、軸の内部には石膏などを混ぜた素材で作られた人形が仕込まれている。人形には糸と錘を使ったからくり細工が施されており、穂先を下に向けると軸の先端から飛び出し、筆をしまう際には軸内へ収まるようになっている。この筆は兵庫県の伝統的工芸品に指定されており、有馬温泉の土産物としても知られている。

歴史

実用の有馬筆から派生したとされる有馬人形筆は室町時代に考案されたとも云われており、遅くとも江戸時代の初期までには定着していた。太平洋戦争を機に生産が衰退し、2007年時点でも有馬地区で製造を続けているのも1店のみとなっている。

脚注

関連項目

  • 伝統工芸

外部リンク

  • 書画用実用毛筆 有馬筆(兵庫県指定重要無形文化財)(有限会社みなせ筆本舗)

人形「有馬筆」 亀山市歴史博物館

有馬筆 JapaneseClass.jp

有馬筆前の写真素材 [24606344] イメージマート

「有馬人形筆」復活から一年超え 持ち主に幸せを運び続ける (画像2)|まいどなニュース

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