『甦る世界』(The World Became the World)は、イタリアのロック・バンドであるP.F.M.ことプレミアータ・フォルネリア・マルコーニが1974年に発表したアルバムである。
本作制作後にイタリア語版に相当するアルバム"L'isola di niente"が制作された。
概要
P.F.M.は1972年にイタリアでセカンド・アルバム『友よ』を発表後、エマーソン・レイク・アンド・パーマー(ELP)のマンティコア・レコードと契約を結んだ。そして1973年9月に、『友よ』の英語版にほぼ相当するアルバム『幻の映像』を発表して海外デビューを果たした。
彼等は同年11月から翌年2月にかけて、ロンドンのアドヴィジョン・スタジオで本作を制作した。詩人のピーター・シンフィールドが『幻の映像』に続いて英語詞を担当した。タイトル曲「甦る世界」はイタリアでのデビュー・アルバム『幻想物語』(1972年)の収録曲「九月の情景」(Impressioni Di Settembre)にシンフィールドが英語詞を付けた楽曲である。
彼等は1月に一旦帰国し、既にイタリア語版が存在する「甦る世界」以外の5曲のイタリア語版をミラノのフォノラマ・スタジオで制作して"L'isola di niente"を完成した。
本作は1974年5月にマンティコア・レコードから発表された。日本では1974年にLP(P-8444M)、2000年にビクターエンタテインメントから再発CD(VICP-60971)が発売された。
収録曲
LPレコード
CD
参加メンバー
- フランコ・ムッシーダ(Franco Mussida) – ギター、リード・ヴォーカル
- フラヴィオ・プレーモリ(Flavio Premoli) – キーボード、リード・ヴォーカル
- マウロ・パガーニ(Mauro Pagani) – ヴァイオリン、フルート、ヴォーカル
- パトリック・ジヴァス(Patrick Djivas) – ベース、ヴォーカル
- フランツ・ディ・チョッチョ(Franz Di Cioccio) – ドラムス、パーカッション、ヴォーカル
脚注
注釈
出典



