2007年千島列島沖地震(2007ねんちしまれっとうおきじしん)は、日本時間で2007年(平成19年)1月13日午後1時23分頃に、千島海溝(新知島沖)付近で発生したモーメントマグニチュード(Mw)8.1(USGS、気象庁発表はMj8.2、Mw8.1、太平洋津波警報センター発表はM8.4)の地震。
破壊継続時間約50秒。2006年に発生した千島列島沖地震の震源は海溝の大陸プレート側における海溝型地震(プレート境界型地震)であったが、この地震は大きな海溝型地震の後に発生することのある、海溝に沈み込む前の海洋プレート(太平洋プレート)における正断層型のアウターライズ地震(海洋プレート内地震の一種)で、2006年に発生した地震の誘発地震である。
震源地は千島列島の新知島(シムシル島)東方沖の太平洋で、震源の深さは10km。この地震の影響で気象庁は午後1時36分、日本では北海道から和歌山県の太平洋沿岸部、伊豆諸島の沿岸部に津波警報や津波注意報を発表した。なお、この地震の名称は報道機関が便宜上付けた名称である。
地震
日本国内では、北海道・青森県・岩手県・宮城県で最大震度3を観測したほか、山形県・秋田県・福島県・長野県・栃木県・神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県・兵庫県でも震度1~2を観測した。
津波
津波警報・津波注意報
- 日本の気象庁は、この地震で北海道太平洋沿岸東部、オホーツク海沿岸地域に津波警報を、北海道の日本海沿岸、東日本の太平洋沿岸と、伊豆諸島に津波注意報を発表した。津波警報が発表されたオホーツク海沿岸では津波の高さが1mと予想された。
- 日本以外では、千島列島全域やアメリカ西海岸、ハワイ、フィリピン、台湾でも津波発生の恐れがあるとして警戒が行われた。
- その他、13時37分から緊急警報放送も合わせて実施した。
避難指示・避難勧告
今回の津波警報・注意報に伴い、避難の指示や勧告が行われた。
避難勧告
- 岩手県
- 大船渡市・田野畑村
脚注
関連項目
- 千島列島沖地震 (2006年)
- 地震の年表
外部リンク
- 2007年1月13日13時24分ころの千島列島東方の地震について - 気象庁(PDF)
- 2007年1月13日13時24分ころの千島列島東方の地震について(第2報)(PDF)
- 高橋浩晃、前田宜浩、笠原稔 中千島で発生した巨大地 北海道大学地球物理学研究報告 72 巻 p.399-410
- 瀬野徹三:アウターライズ地震としての2007年1月13日千島列島地震




