雷神社(いかづちじんじゃ、かみなりじんじゃ)は神奈川県横須賀市追浜にある神社である。祭神は火雷命(ほのいかづちのみこと、「火雷神」と書かれて「いなびかりのかみ」「ほのいかづちのかみ」などと読まれることもある。)
境内には樹齢400年を超えると言われているご神木の銀杏がある。
また境内には稲荷社の他、戦没者の慰霊碑や旧海軍の招魂社である浜空神社等もある(前身は、追浜海軍航空隊の守護神であった鳥船神社。平成20年(2008年)に現在の場所に遷座)。
なお、社名をもじった独自のカクテル「雷ジンジャー」が、2013年より周辺の飲食店で提供されている。
名称
「雷神社」と書いて「いかづちじんじゃ」と読むのが「本来」「正式」などとも言われるものの、その正確な意味は判然としない。『新編相模国風土記稿』等の古い文献では「雷電大明神」「雷電神社」と記されているものもある。
現在では「かみなりじんじゃ」の呼び方が地元では普通であり、また広く用いられている。
歴史
- 承平元年(931年)に創建と言われる。
- 元は天神社が(現在の横浜市金沢区六浦東1丁目から追浜本町2丁目付近に相当する)「室の木」の「天神ヶ崎」地域に祀られていたと言われる。
- 永禄の頃に字「苗割」に移して、その際に「雷神社」と称した、とも言われる。
- 天正9年(1581年)に朝倉能登守が現在の場所に移す。それ以前は当時離れ小島であった築島(追浜町3丁目)に社殿があった。築島のご神木は、黒焦げで現存する柏槇。なお、火雷神が勧請されたのはこの時とする資料もある。
- 宝永4年(1707年)に社殿が再建された。
- 明治初期に天神社は雷神社に合祀された。
- 旧社殿は木造、草葺きであったが、昭和23年もしくは昭和30年に焼け落ちたあと、昭和35年(1960年)に鉄筋コンクリート製の社殿が建てられた。
交通
- 京浜急行電鉄京急本線追浜駅より徒歩5分。
脚注
注釈
出典
参考文献
- 高橋恭一; 三浦勝男; 高梨炳; 田辺悟; 辻井善弥; 岩崎義朗; 上杉孝良 (1974), 三浦半島の歴史をたずねて, 横須賀文化協会
関連文献
- 「衣笠庄 浦ノ郷村 雷電社」『大日本地誌大系』 第40巻新編相模国風土記稿5巻之109村里部三浦郡巻之3、雄山閣、1932年8月。NDLJP:1179240/124。
関連項目
- 雷神社 (曖昧さ回避)
外部リンク
- 雷神社(公式サイト)
- 雷神社 (神奈川県神社庁)
- 横須賀の文化と歴史「雷神社」(横須賀市観光情報「ここはヨコスカ」) 横須賀集客促進実行委員会




